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真珠湾攻撃当時の「管制塔」を修復へ

太平洋航空博物館パールハーバー

1941年12月7日の真珠湾攻撃当時に使用された「管制塔」が、このほど修復されることになった。「太平洋航空博物館パールハーバー」が、フォード・アイランドにある管制塔と観測デッキのリース契約を締結。修復には750万ドル(約6.3億円)必要だが、歴史的建造物の修復として国防予算から380万ドル(約3.2億円)をすでに確保、戦争当時のままだった状態から修復への第一歩を踏み出した。

1941年にパールハーバーの沖合にあるフォードアイランドに建設された管制塔。3階建ての気象センター、観測デッキが付いた2階建てのオペレーションビル、最上階に航空管制センターが入った高さ約48m、直径約4.6mの貯水塔からなる。特に、第二次大戦中、真珠湾の海上活動に重要な役割を果たし、1978年には真珠湾海軍基地歴史保全計画に登録された。

管制塔、2階建てコンクリートビルと3階の観測デッキは、30年以上も前から修復の必要性が指摘されてきた。外壁、階段、床、はしご部、梁などを含む管制塔の鉄鋼は激しく腐食。多くは修繕や再塗装が必要で、その他に撤去交換が必要な箇所がいくつかあり、コンクリート剥離も生じている。

アリゾナ記念館や戦艦ミズーリ記念館など、太平洋航空博物館を含む「太平洋における第二次世界大戦の勇敢を記念する国定公園」には年間200万人が訪れている。またフォード・アイランドは1000世帯の軍関係者や家族が住み、パールハーバー海軍基地とヒッカム空軍基地の連結基地勤務地でもあり、その他国防情報センター、人工知能航空戦センター、国立海洋大気圏局太平洋地域司令部が立ち並ぶ。

ケネス・デホフ同博物館パールハーバー館長は、「最優先の課題は、これ以上の老朽化を防ぐこと。私たちはこの大切な歴史の目印の保存、修復を切望している」と語っている。

◎太平洋航空博物館パールハーバー

住所: Hangar 37, Ford Island 319, Lexington Blvd., Honolulu, HI 96818
開館時間:毎日午後8時~午後5時
閉館日: クリスマス、感謝祭、元日
一般入館料: 大人$15、子供(4~12歳)$8
ガイド付き日本語「飛行士ツアー」:大人・子供$10(入館料別)
ツアー実施時間:午前10時~午後3時(所要時間1時間半~2時間)
問合せ: (808) 441-1000
入館券の購入: アリゾナメモリアルまたは下記HPよりオンライン可
アクセス方法:シャトルバスにアリゾナ記念館より乗車(7:30amから4:00pmまで、15分おきに発車)
HP: www.pacificaviationmuseum.org/jp

 

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