オアフ島コオリナの海辺に新しいリゾート施設を計画

ウォルトディズニー社が、ハワイ最大の都市ホノルルに次ぐ第2の都市として発展が期待されているオアフ島の西側に位置するカポレイ市のJW マリオット・イヒラニ・リゾート＆スパやゴルフコースなどのリゾート施設があるコオリナ地区に、同社では世界初のテーマパーク外にホテルを建設し、2011年の完成を目指していることがこのほど明らかになりました。同社は今のところ、ハワイにテーマパークを造る見込みはないとしていますが近年、米国内ではクルージングやタイムシェアなど、テーマパーク外での営業発展に重点を置いています。

ディズニーの計画によると、新しくハワイをテーマにした海辺のリゾート施設を建設する予定。工事は来年開始され、施設がオープンするのは2011年の見込み。ディズニーはこの新リゾート建設のため、コオリナに21エーカー（約85000㎡）の土地を1億4400万ドル、日本円にして約167億円で買い取る予定になっています。ホテルの建設予定地は、JW マリオット・イヒラニ・リゾート＆スパに隣接するオーシャンフロントの土地で、合計800ユニットを有するホテルとタイムシェア・プロパティを建設する予定だそうです。その他、ホテル内容の詳細や完成までに必要な費用総額などは未公表。

ディズニーがこれまでプロデュースしたリゾートホテルは世界各国に存在しますが、すべてテーマパークに隣接しています。しかし、今回ハワイに建設予定のホテルはテーマパークなしのリゾートホテルとなり、ウォルトディズニー社初の試みとなります。ハワイを世界初のテーマパーク外ホテル建設の地に選んだ理由は、ウォルトディズニー社が経営する「ディズニーバケーションクラブ」のタイムシェア会員のリクエストに応えてとのこと。創立者のウォルト・ディズニーさんは1937年「ハワイアン・ホリデー」というアニメーションを制作、最近ではディズニー映画「リロ＆スティッチ」が世界中で大ヒットするなど、ウォルトディズニー社とハワイとの馴染みは深いようです。

リンダ・リングル州知事やムフィ・ハネマン・ホノルル市長らは、ウォルトディズニー社がコオリナ地区へ参入することによって地域の振興が進み、ハワイに良い影響をもたらすと早くも期待を寄せています。
(※写真は建設予定地に隣接するJW マリオット・イヒラニ・リゾート＆スパ）