ハワイの全公立校に太陽光発電システム
■今後5年間のプロジェクト■
太陽が燦々(さんさん)と降り注ぐ常夏ハワイの255公立学校すべてに、今後5年間で「太陽光発電システム」を設置することがこのほど決まった。ハワイ州教育局は、このシステム導入で電気料金を削減するだけでなく、科学技術や工学、数学などを学ぶ教材とする5年間の計画を発表した。
オアフ島では2011年にアイエア高校やカイムキ高校など4高校に太陽光発電システムを導入する実証プロジェクト「Ka Hei.」をスタート。翌12年には、オアフ島28校、カウアイ島全15校を追加。導入された学校を計47校に拡大していた。同教育局では、2030年までに公立校で消費する電力の70%、2040年までに90%をクリーンな太陽光発電に移行させる計画としている。
各校や学生たちは、ハワイらしい太陽光を用いた発電システムが自分の学校に備わっていることを生かし、エネルギーに対する意識を向上させる。また、エネルギー利用をシュミレーションしたり、リアルタイムで発電状況のデータ分析をしたり、エネルギーの省力化への実践などを学ぶことになっている。
今回のプロジェクトでは、このうち3校の太陽光発電システムを、蓄電池などと組み合わせて合理的に供給できる地域全体の電力インフラとして使用する。発電システムの設置は、シェブロン・エネルギー・ソリューションズ社がが担当し、地元ハワイのハワイアン電力会社と連携しながら、ネットワークを構築していく、という。
(Photo Courtesy : Hawaii Department of Education)