約17年ぶりの大規模修理が終わる

1945年9月2日に東京湾で行われた日本の降伏文書調印式の舞台となったハワイの「戦艦ミズーリ」が今月30日から、再び一般公開されることになった。老朽化が進んだため、昨年10月から約17年ぶりに全面修理。鉄板や甲板の付け替えのほか、塗装、船体への付着物の除去などで約1800万ドル（約17億円）が費やされた。

1999年から、記念館としてハワイ・真珠湾に係留されていた戦艦ミズーリ。約3カ月かけて、同湾内の米海軍乾ドックで全面的に修理されていた。全長約270mある船体は化粧直しを終え、新しいグレーの塗装などが施された。8日、乾ドックから約３kmえい航され、元の係留地、フォード島に接岸された。

戦艦ミズーリは、太平洋戦争中、硫黄島や沖縄戦などに参戦。91年の湾岸戦争を最後に、翌年退役。現在では、最上甲板上のメインブリッジと士官室、後部甲板下の食堂付近はツアーで見学できることで日本人観光客らにも人気となっている。