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ハワイで活躍した「フォールズ・オブ・クライド号」の運命は?

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世界最古を誇る4本マストの帆船オイルタンカー

深刻な老朽化に見舞われ、昨年から修復中だった世界最古を誇る4本マストの帆船オイルタンカー「フォールズ・オブ・クライド号」が今、このままの状態では非常に危険な状態に陥ったため、修復を継続するか、または海底に沈めるかという究極の選択に迫られています。アロハタワーに近い、ビショップ博物館所有のハワイ・マリタイムセンターに係留中のフォールズ・オブ・クライド号。米国の歴史的建造物に指定されているため、保存派グループは130年前に建造された帆船の維持を図ろうと毎週のように対策を検討しています。

この保存派グループが調査した結果、修復作業には約3200万ドル(約34億円)という莫大な費用が必要ということが明らかになっています。そこで、同グループでは巨費を調達することは極めて困難と判断し、まずは第一段階の保存処理として、全面的な修復ではなく、ドックにクライド号を移し保存することを検討中。1878年にスコットランドで造られた歴史的な船を当時のままに保存し、かつては船の中まで自由に見学できただけに、「海底に沈めることだけは忍びない」という声が日増しに強くなっています。保存派グループでは、これに費用な調査も進めています。

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130年前に建造された帆船の全長は約81m。当時は貿易船で、1907 年までハワイ島ヒロとサンフランシスコを60回以上も航海。ハワイ産の砂糖や乗客も運んでいたそうです。その後、オイル会社に買われてタンカーとなり、カリフォルニアからホノルルへ灯油を運んでいた時期もありました。63年には沈めてカナダ・バンクーバーの防波堤の一部にされかけましたが、保存を願う人たちの尽力で多くの寄金が集まり、同年ホノルル港へ。以後、ビショップ博物館の下に渡り、68年には修復を終え、一般開放。73年には米国の歴史的建造物に指定され、ようやく安住の地をハワイに定めていたのでした。

昨年初めには、バラストタンクの大掛かりな修復工事が必要となり、一般見学者の立ち入りは禁止に。修復工事後には再オープンの予定でしたが、莫大な修復費用が問題となり、再び修復継続か、海底の藻くずかという運命に翻弄されています。

◎ハワイ・マリタイムセンター

住所:Pier 7 Honolulu Harbor, Honolulu, HI 96813
電話:(808) 536-6373
開館時間:毎日9:00~17:00(12/25クリスマスのみ休館)
入館料:大人・シニア(65歳以上)$7.50、子供(4~12歳)$4.50
※受付で日本語のガイドヘッドフォンが無料で貸し出し
ウエブサイト:http://www.bishopmuseum.jp/maritime.php

 

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