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ハワイと共に生きた船「フォールズ・オブ・クライド号」が閉鎖中

  • ハワイと共に生きた船「フォールズ・オブ・クライド号」が閉鎖中

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早期復旧を望む声が日増しに強く

世界最古を誇る4本マストの帆船オイルタンカーで、米国の歴史的建造物に指定されている「フォールズ・オブ・クライド号」が深刻な老朽化に見舞われ、今年初めから修復中ですが、今のところ復旧のメドがたっていません。というのも、完全に修復するには数千万ドルの費用が必要なため。この船は「ビショップ博物館」が管理し、ハワイの海に関する展示や資料、歴史が学べる「ハワイ・マリタイムセンター」が公開していました。1878年にスコットランドで造られた歴史的な船を当時のままに保存し、船の中まで自由に見学できただけに、早期復旧を望む声が日増しに強くなっています。

フォールズ・オブ・クライド号は現在、アロハタワー・マーケットプレイスに近いピア7(7番埠頭)に停泊中。船内では、クラシックな船室やデッキの様子を見られることで帆船ファンらに人気がありました。時が経つにつれて老朽化が進行。2002年には30万ドルの補助金を得て、ビショップ博物館が船の修復、保持を目的とするプロジェクトを始動。主に害虫除去や腐食防止、塗装などに重点をおき、4本中のマストのうち1本が劣化していたため、補強しました。また、船底にあいた穴が原因で海水が侵入。そのたびに穴を塞ぐ作業も行われました。

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今年初めには、バラストタンクの大掛かりな修復工事が必要となり、一般見学者の立ち入りを禁止。船は修復工事の終了後、再オープンする予定でしたが、ハワイ・マリタイムセンターによれば、「今のところ、来年中にはオープンしたいのだが・・・」と莫大な費用も問題となり、メドが立たずに頭を抱えています。

同船は、1878年に全長約81mの貿易船として建造。その後、マトソン・ナビゲーション社に買われ、1899年に初めてホノルル港へ。その後、1907年までハワイ島のヒロとサンフランシスコを60回以上も航海。ハワイ産の砂糖などだけではなく、ハワイ-サンフランシスコ間の乗船客も運んでいました。さらに、船はオイル会社に買われ、タンカーとなり、カリフォルニアからホノルルへ灯油を運んでいた時期もあったそうです。

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その後も転々と身売りされ、1963年には沈めてバンクーバーの防波堤の一部にされかけました。が、フォールズ・オブ・クライド号の保存を願う人たちの尽力で多くの寄金が集まり、同年11月18日にホノルル港へ到着。以後、ビショップ博物館の下に渡りました。68年には修復を終え、一般開放。そして73年には米国の歴史的建造物に指定され、ようやく安住の地をハワイに定めたのでした。ハワイとの縁が深いフォールズ・オブ・クライド号だけに、地元の人たちの間では1日も早い再オープンが望まれています。

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◎ハワイ・マリタイムセンター

住所:Pier 7 Honolulu Harbor, Honolulu, HI 96813
電話:(808) 536-6373
開館時間:毎日9:00~17:00(12/25クリスマスのみ休館)
入館料:大人・シニア(65歳以上)$7.50、子供(4~12歳)$4.50
※受付で日本語のガイドヘッドフォンが無料で貸し出し
ウエブサイト:http://www.bishopmuseum.jp/maritime.php

 

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