ハワイアン航空も燃油サーチャージ円建てへ
■4・5月分は値下げ■
ハワイアン航空は4月1日以降の日本販売分の燃油サーチャージの適用条件を、米ドル建てから日本円建てに変更した。今回の改定について、「昨今の航空燃油価格と為替変動に対し、公正で透明性のある柔軟な対応をするため」と説明している。
新たな適用条件では、燃油サーチャージの基準となる市況価格を、1バレルあたり60ドルから6000円に改定。現在の為替レートでは60ドルは約7260円で、6000円は約49.6ドルに相当する。
また、4月1日から5月31日の発券分については、新たな適用条件に基づき、日本発便は日本-ハワイ線を現行の8500円から6000円に値下げする。ハワイ発便はハワイ-日本線を107ドルから50ドルに引き下げる。
燃油サーチャージを円建てにすることに関して、すでに日本航空と全日空が同様に変更。この件に関し、国土交通省航空局では、「消費者の利益のために透明性を高めたと思っている。今回はそういう意味で、改善できたのではないか」との見解を示している。
なお、日本旅行業協会(JATA)は、以前より国土交通省航空局や観光庁に対し、燃油サーチャージの本体への一本化を求めている。燃油サーチャージについては、一般の利用者にはいまだに理解しがたい経緯があるため、今回の変更について、JATAでは「遺憾に思う」と実現していない一本化へ苛立ちを見せている。
◎ハワイアン航空
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