ハワイ州の最低賃金が1月1日からアップ
■時給$7.75、段階的に2018年には$10.10へ■
ハワイ州の最低賃金が今年1月1日から、現在、連邦法で定められている最低時給の$7.25から$7.75へと引き上げられた。今回の改定は、2007年以来。今後、段階的に、2016年に$8.50、翌17年に$9.25、18年には$10.10となる。
オバマ大統領は約2年前から、全国的に最低賃金を上げるよう、連邦議会に呼びかけていた。ただ、議会の動きが活発化しない中、全国的な草の根レベルでの運動や地方での立法化などが盛り上がり、2015年から20州で最低賃金がアップすることになった。
ハワイ州では昨年5月に州議会で決定されていたほか、アーカンソー州、メリーランド州、ネブラスカ州、サウスダコタ州、ウェストバージニア州でも今回初めて、5年前に定められた$7.25という連邦最低賃金を上回ることになった。
この5年間、連邦法で定められた最低賃金は物価の上昇に追いつけず、食料品や住宅費や子育てなどの基本的なライフラインで、正社員としてフルタイムで働いてもこれまでの給与では十分ではないと指摘されていた。
ただし、ハワイ州では、チップ収入がある場合は、賃金とチップの合計が最低賃金より$7を超える場合は対象外となる。