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ハワイの全12空港で大規模改修

■約542億円のコスト削減を実現、新たな雇用創出■

 ホノルル国際空港をはじめとするハワイ州が運営する全12空港で、今後20年間に49%のエネルギー使用量削減と計5億1,800万 ドル(約542億円)のコスト削減を実現するため、州運輸局は25日までに、設計、管理と省エネ設備を施工する契約を、ビルシステム事業などを中心とするグローバル企業のジョンソンコントロールズと締結した。州運輸局は、2014年1月のプロジェクト着工後1年で1,580万ドルのコストを削減。その後は契約期間終了まで、毎年5%の経費削減を見込んでいる。

 計画によると、ハワイ州内の空港各所に計9,100枚の太陽光パネルを設置し、2.6メガワットの再生可能エネルギーを創出。7万5,000個の照明器具が、エネルギー効率のよいLEDと蛍光灯に置き換わる。換気・空調設備の改修に加え、このプロジェクトでは屋根の修繕や機器の交換などのメン テナンスも同時に行われる。このプロジェクトにより300人以上の労働者や約90人の専門家や事務職、管理職の雇用を創出。試算では、ハワイ州に6億7,000万ドルの経済効果をもたらすことになる、とされている。

 今回、設備改修に充てられる1億5,000万ドルは、ユニークな「成果保証契約」が基本。改修費用は、契約期間中のエネルギーと光熱費のコスト削減分によって賄われる。この契約により、財政的に厳しいハワイ州は初期投資を必要とせず、コスト削減分はジョンソンコントロールズによって保証される。ジョンソンコントロールズは1960年にワイキキにある有名ホテルでの設備施工を実施して以来、ハワイ州内でのビジネス実績があり、これまでに2,500以上の成果保証契約導入で、75億ドル以上のコスト削減を実施してきた。

 これまでハワイ州のエネルギーコストは米国平均の2~3倍だったため、この事業は州運輸局が空港運営の効率化を行う上で、非常に重要な役割を果たすことになる。また、観光業はハワイ州経済の要で、そのほとんどが州内にある12空港のいずれかからハワイ入り。年間1,650万人の観光客や地元住民がこれらの空港を利用している。

 

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