アロハタワー・マーケットプレイスをHPUの学生寮に
■約70%の空きテナントを、学生250人の寮へ■
かつてハワイの海の玄関口だったホノルル港に近い「アロハタワー・マーケットプレイス」内の空きテナントスペースを利用して、ハワイ最大の私立大学「ハワイ・パシフィック大学(HPU)」が学生寮として利用する案が8日までに持ち上がっている。同マーケットプレイスでは現在、建物の約70%が空きテナント。HPUでは、この空きスペースを学生250人の寮として活用したいと打診し、順調なら2014年ごろに学生寮をオープンする見込みになっている。
HPUはアロハタワー・マーケットプレイスにも近いホノルルのダウンタウンに大学のキャンパスがあり、同プレイスの一部を学生寮として利用することは通学する学生にとってもメリットは大きい。また、現在、空きスペースが増えて閑散としてきたマーケットプレイス内や周辺でビジネスを行っている人達にとっても活性化につながるのでは、と早くも話題になっている。
アロハタワー・マーケットプレイスでは、ハワイ最大の日系旅行社JTBを利用してホノルル空港に着くと、最初に訪れたのが、ここにあったOli Oliパークだった。が、このJTBのお客様用ラウンジが2010年4月、アラモアナセンターの北側に隣接するノードストロームの1階へ移転。これに伴い、毎日、数百人単位の日本人観光客が一気に姿を消したことで、徐々に閑古鳥が鳴き、危機感が叫ばれていた。
なお、HPUの関係者の話では、現時点でアロハタワー・マーケットプレイス内に学生寮をオープンするために必要な各種手続き上での問題はない、という。同プレイス活性化の起爆剤となることが期待されている。