最も遠く、誕生したばかりの「原始銀河団」
■ハワイ島の「すばる望遠鏡」が発見■
地球から約127億光年離れ、今までで最も遠い、誕生したばかりの「原始銀河団」が、ハワイ島マウナケア山頂付近の標高約4200mにある国立天文台の世界最大級光学赤外線望遠鏡「すばる望遠鏡」(口径8.2m)がこのほど見つけた。宇宙の構造や銀河の進化を解明する手掛かりになるのでは、と期待されている。
今回発見された原始銀河団は、現実には127億年前の姿を見ていることになる。宇宙が大爆発した「ビッグバン」で誕生したとされるのが約137億年前。わずか約10億年しか離れていないころに、銀河団が誕生していたことになる。銀河団は銀河が寄り集まってできるとされていることから、宇宙構造の起源に迫れるのではないか、と注目を集めている。
関係者によると、視野が広い「すばる望遠鏡」をかみのけ座の方向に向け、銀河数が周辺と比べて5倍と高密度に見える領域を探索。銀河団はごく少ない上、遠いと暗く、見つけにくいが、四方が300万光年の範囲に30個の銀河が集まっているのを見つけた。これらの銀河は、地球から127億2000万光年離れたものがメインだった。
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