■教育交流を目的とするNPO法人「ＩＩＥ」

東日本大震災で家族らが被災するなど学費や生活資金の確保が難しくなったアメリカに在住する日本人留学生のために、教育交流を目的とするNPO法人「Institute of International Education（国際教育協会）はこのほど、最高5000ドル（約42万円）までの緊急支援する制度を新たに設けた。

対象となる日本人留学生は、「最も激しい被害を受けた地域」の出身で、今年１月初めの時点で米国の大学（短大含む）に在学中の学生。申請が認められると、一人につき最高5000ドルまで支給される。同協会では、大学や短大にも、可能な限り学費の免除や奨学金を支給するなどの支援を要請している。

応募の第一次締め切りは4月4日。各大学の留学生を担当する部局が窓口で、申請するには今回の大震災で仕送りや学生生活が困難になったことを具体的に証明することが必要。当面は学部学生が優先されるが、大学院生も選考の対象という。最近のデータでは、日本人学生約25,000人が米国へ留学して学んでいるという。

◎Institute of International Education（国際教育協会）

HP:www.iie.org