将来、日本の地方空港への直行便も視野
日本への直行便を飛ばす悲願が実ったハワイ最大の航空会社「ハワイアン航空」は、羽田-ホノルル便の初就航を予定していた10月31日から11月19日に延期することを決めた。同路線で競合するJALとANAは、運賃や運航スケジュールを決定済み。同航空によると、監督官庁の手続きが若干遅れているための措置、という。当初1日2便を計画していた同航空では、将来的に日本の地方空港からの直行便も視野に入れて検討している。
ハワイアン航空はアジアへの足掛かりとして、すでに2008年4月から、フィリピン・マニラ国際空港への運航を開始していた。長距離飛行が可能なワイドボディーの新型エアバス24機の購入も決定。新型機はハワイとアジアや中南米への直行便としての運航が可能で、同社の積極的な業務拡大計画の一環となっている。
大韓航空が6月、仁川国際空港(ソウル)-ホノルル線を週10便に増やしたことで、日本の札幌や鹿児島など国内7都市で同日乗継ができる利便性が生まれている。また、JALとANAでも羽田空港の国際化で首都圏需要の掘り起こしはもちろん、国内線の路線網を活かした地方需要の取り込みに注力している。ハワイアン航空でも今後、地方需要の取り込みを見据え、直行便や国内の各航空会社との提携を模索している。