全日空が8、9月の燃油サーチャージ値上げ
ハワイ片道8500円、6000円のJALより高額へ
全日空は8月1日から9月30日まで、国際航空券に付加される燃油サーチャージの値上げを決めた。原油価格の改定基準となる直近2カ月のシンガポールケロシン市場価格の平均が、1バレルあたり90ドルを上回る91.71ドルになったため。すでに国土交通省に申請中で、ハワイ便は現行片道6000円が8500円となる。
原油価格の改定を3カ月ごとに見直している日本航空は、7月1日から9月30日発券分の燃油サーチャージは、現行通り(ハワイ便は片道6000円)据え置くと決定済み。これに伴い、8、9月という夏の繁忙期に全日空は日本航空より往復で5000円高くなるので、利用者の動向が注目される。
消費者の不信感を解消するため、全日空は燃油サーチャージ額の改定期間を昨年10月に従来の3カ月間から2カ月間に変更。できるだけ現状を反映させるため、期間を短くしていた。ただ、原油価格がこのまま推移すれば、日本航空も10月以降には値上がりする見込みだ。