全日空が国際線仕様機に「女性専用化粧室」
成田空港ラウンジは個室感重視へリニューアル
全日空は3月1日から順次、国際線仕様の全機材に「女性専用化粧室」を設置することを決めた。搭乗客の要望が多かったことから、エコノミークラスエリアの後方に1カ所設ける計画。今後は利用者の反応を見た上で専用備品の設置なども予定しており、ナショナルフラッグと呼ばれたJALが経営再建に追われていることもあり、ANAではサービス向上で一気に国際線のシェアアップに取り組む方針とみられている。
計画では、4月末までに全対象機材の設置作業を終える予定だが、エアバスA320型機とボーイングB737型機は今回の設置からは除かれる。
原則として女性専用となるが、離着陸時のベルトサイン点灯直前など安全面で必要性がある場合や、体調不良などによる緊急時などには、男性の使用も認めるケースもある。逆に、著しく女性客数が少ない便などでは、女性専用を解除するケースもあり、その場合には「共用化粧室」として運用する。この場合には、機内アナウンスでお知らせする、ということだ。
また、体の不自由な方にも、状況次第で「女性専用化粧室」に案内する場合もあるが、車椅子を使用される場合には女性専用化粧室とは別の車椅子で利用できる化粧室を用意している。
一方、成田空港のラウンジ「ANA LOUNGE First」を「ANA SUITE LOUNGE」として2月20日、リニューアルオープンした。これまで開放的だったラウンジをプライバシー重視で個室感の高いパーソナルルームに替え、32型テレビやパソコン、無線LANなどを設置。食事面ではNoodle Barのそば、うどんメニューに月替わり丼のサービスを開始。4月限定でNeynのドーナッツも提供することになっている。