成田空港が新たに保安サービス料を導入
11/16から1人500円、空港使用料も対象拡大
成田国際空港は11月16日から、セキュリティ対策のために「旅客保安サービス料」を新たに導入することを決めた。対象となるのは出国客と国際線乗り継ぎ客で、徴収額は一律1人あたり500円(消費税込み)。同時に、空港使用料も対象を拡大し、これまでの出国客に加え、国際線乗り継ぎ客からも徴収する。乗り継ぎ客の料金は出国客の半額で、1人あたり大人(12歳以上)1020円、子供(2~11歳)510円となっている。
料金は、これまでの空港使用料と同様に、航空チケットの購入時に運賃と同時に徴収される。成田国際空港会社によると、変更の理由として、保安関係に充てられる空港使用料は実質27年間にわたって値上げをしていなかったが、9.11テロ以降、新セキュリティシステムを導入してコストが急増したことで赤字が続いていた、と説明している。
当初、10月1日の導入予定だったが、航空会社のシステム変更などの影響でずれ込み、11月16日発券分からとなった。その一方で、世界的な経済不況や新型インフルエンザの影響で需要低迷が続いている航空各社に配慮して、国際線の着陸料を11月1日から来年3月末まで、1トンあたり平均7%程度引き下げることも決めた。
なお、今回、新たに「保安サービス料」を導入することに関し、一部で航空各社の着陸料を下げるために別の収益源を確保する目的で、「燃油サーチャージ」のように利用者に負担を強いるものではないのか、という疑問の声が上がっている。背景として、初めから行政主導の色が見え隠れしている、という。大手航空各社を支えるため、相変わらず一般利用者に負担を押し付ける・・・ この構図は新政権下でも変わってないようですね。