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25年前に溺れた息子を助けてくれたハワイに恩返し

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兵庫県の白山さんがホノルル市に5万ドル寄付

25年前、当時7歳だった長男の雄一さんがハワイ・ワイキキビーチで家族と遊泳中に溺れかけたところ、危機一髪のところで地元ハワイの少年に助けてもらった兵庫県在住の主婦、白山宮子さん(60)が9月1日(火)午後零時半、ホノルル市庁舎を訪れ、「子供達を水難事故から守るために役立ててください」、とホノルル市へ5万ドル(約465万円)を寄付した。白山さんは「ずっと25年間、気になって頭から離れなかったが、還暦を迎え、何とかあの時の名前も分からない少年とハワイの方々に恩返しがしたかった」と、25年ぶりに訪れたハワイで念願を果たし、安堵の表情を見せていた。

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夏休みに入った25年前の7月末、家族4人で初の海外旅行先に選んだハワイでの最終日だった。白山さん一家は、雄一さんと両親、姉の4人で、ワイキキビーチで海水浴中だった。まだ泳げなかった雄一さんは浮き輪を付けて水泳を楽しんでいたが、急に押し寄せた大きな波にさらわれ、身長も届かないような海中に引き込まれて溺れかけた。母、宮子さんはすぐ近くにいたが、なすすべもなかったところ、泳いで駆け付けてくれた地元ハワイの少年が雄一さんを無事に助けてくれたのだった。宮子さんは「当時、サンキュー、サンキューというのが精いっぱいで、あの時はあまりのショックに救助してくれた命の恩人だった少年の名前を聞き出すことすらできなかった。褐色の肌が眩しい雄一と同じような年ごろの地元少年だった」と、振り返った。以来、25年の歳月が流れた。

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「ずっと25年間、あの時のことが気になって・・・ あの少年を探すにも名前も分からないし、地元の新聞にお尋ね広告を出そうとも考えたりしました」と、宮子さん。60歳の還暦という人生の節目を迎えた母は、現在も英国・ロンドンで元気に活躍している息子のことを思うと、当時のハワイの少年への感謝の気持ちを何かの形にしたいと考えるようになった、という。「助けてくださった少年とハワイの方々へのご恩返しとして、子供達を水難事故から守るために、ささやかですがこのお金を役立てて欲しい」と、用意した英文を読みあげた。白山さん親子の長年の思いがこの日、ホノルル市へ5万ドルの寄付というかたちで結実したのだった。

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贈呈式には、公務でカリフォルニアに出張中のムフィ・ハネマン市長に代わり、カーク・コールドウェル副市長が出席し、大切な浄財を受け取った。同副市長は「暗い話題が多い昨今だが、こんな素晴らしい寄付をうけることができて私たちもうれしい。ハワイのアロハスピリットがまさに象徴されるような話で感激している。この5万ドルは海の安全や人命救助に日夜活躍するオーシャン・セーフティー&ライフガード・サービスなどのために大切に使わせていただく」と語り、宮子さんに心からの返礼として記念のお土産を手渡した。

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事故当時7歳だった雄一さんは現在32歳となり、仕事の都合で出席できなかったが、英国・ロンドンで元気に生活している。

白山雄一さんの話 「溺れかけた時は、本当に一瞬死んでしまうのではないかと思いましたが、地元ハワイの少年に助けられ、今こうして元気に暮らしています。当時私は7歳で、英語が全く話せませんでしたので、『サンキュー』」のひとことさえ言えなかったことが、長い間心に引っかかっていました。しかし、このような形でお礼をすることができ、心より嬉しく思います。ホノルル市の方々、本当にありがとうございました」

 

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