ハワイ州誕生50周年記念を祝う
ハワイ出身のオバマ大統領も声明
ハワイ州が米国50番目の州になって50年目を迎えた昨8月21日、ワイキキの入口にあるハワイ・コンベンション・センターに地元政財界をはじめ、一般市民ら約2100人が集まって「ハワイ州50周年記念式典」が催された。「新たな半世紀への出発」をテーマに、リンダ・リングル州知事をはじめ、日系のエリック・シンセキ連邦政府退役軍人長官、ティモシー・キーティング太平洋軍司令官、州議会議員らも出席。ハワイ出身のオバマ大統領も「ハワイで育ったことで、多様性から異なる文化がどう一つにまとまるかを学んだ」と声明を寄せた。
スピーチでは、リンダ・リングル州知事が「歴代の偉大な知事と並び、今日の式典に参加できることを大変光栄に思う。ハワイ住民の一人として人種、性別、宗教、政治信条などの違いを乗り越えて、次のハワイを創り上げよう」と述べ、今後のハワイ州のさらなる発展を力強く誓った。また、50周年にちなんで発行された「記念切手」も披露された。
1959年3月18日、当時のアイゼンハワー大統領がハワイを米国合衆国の州として認める法案に署名。同年8月21日にハワイは正式に米国50番目の州となった。50年前の8月21日には、50番目の「ハワイ州」となったことが、ニュースで伝わると、教会の鐘が島中に鳴り響き、多くの人たちが繰り出して祝ったといいます。
その一方で昨日、会場となるハワイ・コンベンション・センター周辺には、主権回復を求めるハワイ先住民団体らが米国政府によるハワイ王朝崩壊という過去の歴史を訴えてデモ行進。一部で、米国旗を燃やしたり、破いたりなどしてアピール。幸い、ハワイ王朝の象徴ともいえるダウンタウンにある米国唯一の宮殿、イオラニパレスでは以前、占拠されたような混乱はなかった。