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世界一周クルーズ途上でホノルルに寄港

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日本最大の豪華客船「飛鳥II」が2日間停泊

世界一周クルーズの途上だった日本最大の豪華客船「飛鳥II」(日本郵船所有)が7月12日、優雅な船体をハワイの海に現して玄関口であるホノルル港に寄港した。アロハタワー側の埠頭に接岸し、昨13日まで束の間の休息。わずか2日間だけの寄港だったが、世界中の海で美しい存在感を示す、まるで白い貴婦人のような威容を誇りつつ、22日に小笠原諸島付近で皆既日食を観測するため、帰港の途に就いた。

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今年の世界一周クルーズは、4月12日(日)に横浜と神戸(13日)から乗船、出航し、7月25日(土)に帰港(横浜は24日)するという104日間のプラン。旅行代金は何と一人425万円から2000万円という、庶民にはちょっと手が出ない超豪華版だ。ホノルル港で、数人の乗船客の方々にお話を伺ったが、「定年後の退職金で来ました」とか、「豪華客船で世界一周する夫婦の夢が叶いました」というご年配のカップルやグループが多かったように思います。

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航海スケジュールは、横浜を出航後、一路、西に針路をとり、→神戸→シンガポール→コーチン(インド)→サラーラ(オマーン)→ハルガダ(エジプト)→スエズ運河を通航。さらに、アレキサンドリア→クサダシ(トルコ)→ピレウス(ギリシャ・アテネ)→バレッタ(マルタ)→カリアリ(イタリア)→パルマ(スペイン)→カディス(スペイン)→オンフルール(フランス・パリ)→ドーバー(英国・ロンドン)→ワルネミュンデ(ドイツ・ベルリン)→リガ(ラトビア)→サンクトペテルブルク(ロシア)→ストックホルム(スウェーデン)→ベルゲン(ノルウェー)→フィヨルドクルージング→北極圏クルージング→レイキャビク(アイスランド)→ニューヨーク(米国)→プラヤデルカルメン/コズメル(メキシコ)→グランドケイマン→パナマ運河通航(パナマ)→アカプルコ(メキシコ)→サンフランシスコ→ホノルル→横浜→神戸という、まさに夢のような超豪華版。

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サービスは、客室の差以外はほとんど同等で、食事内容も基本は同じ。提供される飲食物は基本的には無料で、一部の和食兼寿司とルームサービス、アルコール飲料と炭酸飲料は別料金。朝食、昼食はダイニングで和食またはリドカフェでビュッフェ形式の洋食を提供。1週間を越えるクルーズでは中華の場合もあり、両方食べることも可能。その他、三食以外に午前中はデニッシュやベーグル類、午後のおやつ時にはケーキ&クッキー、昼食後から夕食前まではハンバーガーやホットドッグ、ピザ類、夕刻には軽食が提供され、夜食もある。

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船内で上演されるショーや映画、講演会の観覧や各種スポーツ、ダンス、手芸などの教室への参加も無料。ショーは食事の時間に合わせ、二回制で催され、ラスベガス風のショーや専属マジシャンによるマジックショーが中心。クルーズによっては外部の芸能人、演奏家や落語家を招いてのイベントもある、とまさに至れり尽くせりだ。2日間の寄港とはいえ、乗船客がワイキキでお買いものなどが楽しめるよう、専用のトロリーも運行された。

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飛鳥IIは、日本郵船の子会社、郵船クルーズが運航。2006年2月に売却された「飛鳥」の後継船で、1990年6月に「クリスタル・ハーモニー(バハマ船籍)」として三菱重工業長崎造船所で竣工・就航。06年1月に郵船クルーズが買い取り、日本市場向けの改装を施し、同3月に正式デビュー。2009年7月時点で、日本籍では最大の客船である。客室462室(販売客室数400室)で母港は横浜港。総トン数は50,142トン、全長240.8m、全幅29.6m、速力23ノット(時速約41km)、定員乗客数は720~800名(最大940名)、乗組員数約440名。

◎飛鳥II
HP:www.asukacruise.co.jp

 

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