日本市場は各国から注目

富裕層向けの旅行市場をターゲットにした「第3回アジア・ラグジュアリー・トラベル・マーケット」が、今年6月16日から18日まで、中国の上海で行われることが決まった。米国やハワイ、欧州などではすでに成熟しているマーケットではあるが、アジアは今後成長が望める市場。なかでも、日本市場は各国から注目されており、期待が高いという。

昨年、日本からバイヤー56人、サプライヤーはJTB、ホテルオークラなど10社が参加。今年は参加人数だけでなく、質の高さを維持する考えで、参加希望社がラグジュアリー商品を取り扱っているかどうかなどの基準を引き続き設けている。また、今後、成長が見込める中国の富裕層に対してどのように商品展開すべきかなど、将来を見据えた提案を計画中になっている。

世界的な経済の低迷に揺れる旅行市場だが、富裕層は影響を受けにくい市場ということで、今後もビジネスチャンスが見込めることが注目されている。日本市場については、「既存の富裕層向けの商品だけを組み合わせるだけでなく、フィーリングや体験できる価値などを重視した商品の造成が重要」と関係者はみている。