ハワイ州観光局は今夏以降復調でプラス成長目指す
日本は最も回復早いと分析
円高や燃油サーチャージの値下げという追い風を受けて、ハワイ州観光局(HTJ)は今夏以降の回復と通年でのプラス成長を目指すことをこのほど決めた。今月28日に開催されたメディアレセプションで、一倉隆・HTJディレクターは「2008年の日本人訪問者数の増減率は全マーケットの平均とほぼ同じ約10%減(約116万人)とし、航空座席数の減少などの要因を考慮すると健闘した」と評価。上部団体のハワイ・ツーリズム・オーソリティ(HTA)は「全世界の中で日本が最も早く回復する」と分析していることも紹介。4月以降の燃油サーチャージの再値下げや円高傾向で、海外旅行の手控え緩和と夏以降の回復、通年でのプラス成長に期待を寄せた。
ハワイは今年、米国で50番目の州になって50周年を迎えることから、HTJでは「50」や「アニバーサリー」をキーワードにプロモーションを展開。特に、「出会い」や「子供との初めての旅行」、「退職」などの「アニバーサリー」にハワイへの訪問を訴えたい意向だ。このほか、ウェディングやハネムーン、三世代を含む家族旅行、アクティブシニア向けの「くつろぎの大人旅」を全面に打ち出している。このほか、自然や文化などの側面から、ハワイならではの50のポイントを「ハワイ50選」としてチョイスしている。
今回のメディアレセプションで、柱の一つとして、レジャーデスティネーションの再開発という取り組みを紹介。今後の拡大に向けて、特に若年層の海外離れへの対策が必要と強調された。その中でも、海外旅行への機運を盛り上げるため、HTJが今年取り組む「アニバーサリー」は方向性が合致している一定の評価を与えていた。