オアフ島全域で昨晩から今朝まで大規模停電
今日正午までに約2/3が復旧
ハワイ時間の昨夜(26日)午後7時前ごろ、オアフ島全域で落雷が原因とみられる大規模な停電に見舞われ、「不夜城」ワイキキも今日27日未明まで漆黒の暗闇に包まれました。夕食や帰宅時間帯に重なり、信号もストップしたことで、各地でてんやわんや。クリスマス明けということで、多くのショップで大幅なディスカウントが始まったこともあり、週末のショッピングを楽しんでいた買い物客らも大わらわ。ホノルル国際空港でもフライトのキャンセルや遅れが相次ぎ、地元紙ホノルル・アドバタイザーは朝刊を印刷できず。今のところ、停電に伴う大きな事件や事故は報告されてないようですが、オアフ島の住民や観光客らは不安な一夜を過ごしたようです。
アフター・クリスマスセールでごった返すアラモアナ・センターやパールリッジ・センターなどの大型ショッピングモールでは、停電のために営業時間を短縮して閉店。各地で交通網が麻痺しましたが、主要な幹線道路の交差点には警察官が出動して、手信号で帰宅を急ぐ車の列をさばいていました。車の運転者の中には、真っ暗な道での事故を恐れて、途中の道路端に自家用車を乗り捨てたり、駐車して歩いて帰る姿も見かけられました。また、高層コンドミニアム(いわゆるマンション)のエレベーター内に一時、住民らが閉じ込められるなど、あちこちで停電による影響が続出しました。
ハワイ電力によると、「昨晩6時半すぎ、カヘ発電所にある5発電機のうち4基が送電中止となり、ワイアウ発電所にある6発電機のうち5基が送電中止。同8時半には、すべての発電機が送電を中止したため、オアフ島全域が停電してしまった」とスポークスマンは語っています。この停電騒ぎは地域によって約12時間から18時間に及び、今日の正午までにオアフ島の約3分の2が復旧。ハワイ電力では、「オアフ島全域の完全な復旧には、もうしばらく時間が必要」ということですが、現在も急ピッチで復旧作業が続けられています。
これほど大規模な停電は、2006年10月15日午前7時7分に、ハワイ島ワイコロア沖で起きたマグニチュード(M)6.7の強い地震で、ハワイ諸島の広範囲にわたる大規模停電以来。昨日は、ちょうど野暮用でオフィスにいたため、突然の停電。数十分前に予兆とみられるピンポイントのような停電があったので、実は嫌な予感はしていたのでした。結局、真っ暗なオフィスを手探りで退散したまでは良かったのですが、帰宅途中の道路も真っ暗。信号はもちろん、ただの電柱と化し、這う這うの体(ほうほうのてい)でやっと自宅があるコンドにたどり着いたのでした。
すると、電波で開くはずのパーキングへの入口が使えず、グルッと回り道。もちろん、エレベーターは動いてないので、自室がある16階まで荷物を抱えて非常階段を上がりました。10階を越えたあたりで、ふくらはぎがキンキンに痛み始め、家に着くとロウソクの灯りの下で珍しく家族団欒の夕食。まだわずかにチョロチョロと出たシャワーを浴びると、やることもなくて、あまりその後の意識がありません。子供達の話では、「パパは昨晩、8時半には寝ていたよ」ということだそうです。