年末年始の海外旅行者4.6%減の58万人
SARSの2003年下回る
年末年始(12月23日~2009年1月3日)の旅行動向によると、期間中の海外旅行者数は58万人で、ハワイは前年比8.9%減の5万1000人の見込みです。全体では、前年同期を4.6%下回る水準となる見通しであることが、大手旅行社の調べで明らかになりました。これは2000年以降でみると、米国同時多発テロ事件が発生した01年の50万人に次いで少なく、重症急性呼吸器症候群(SARS)が流行した03年の58万6000人をも下回っています。
年末は12月26日を含めると6連休となることから、海外旅行では韓国、台湾など近隣アジアやグアム、ヨーロッパなどの中長距離方面の需要が好調。為替動向も選択に大きく影響しているようで、特にウォン安の韓国やユーロ安のヨーロッパは、食事やショッピングなどでの消費増加が見込まれています。
海外旅行の平均費用は前年比5.2%増の22万9000円で、海外は昨年末に比べて高騰したサーチャージの影響がまだ残っていると見られています。旅行消費額は1.2%減の1兆1209億円で、このうち、海外旅行消費額は0.3%増の1328億円。平均旅行日数は0.2日減の3.7日で、今年は12月29日と30日を休めば9連休となりますが、年始の休みが4日までと短く、年末は好調ですが、年始出発の旅行者が少ないことがマイナス成長の要因ということです。総旅行者数は2990万人で前年から1万1000人減少すると予測されています。