ハワイ州の25セント記念硬貨が発行へ
今年11月から一般に流通
ハワイ州の25セント記念硬貨= 写真 =が完成し、今年11月から一般に流通することになりました。この記念硬貨は、右にカメハメハ大王、左にハワイ諸島をモチーフにデザイン。上には1959年に米国50番目の州となったことを示す「HAWAII 1959」、下には発行年の「2008」と刻まれています。また、ハワイ語で「UA MAU KE EA O KA AINA I KA PONO (The life of the land is perpetuated in righteousness. ハワイの国の生命は正義によって永続する)」と、1959年に制定されたハワイ州のモットーを表示しています。
この記念硬貨は、米国財務省による「50 State Quarters Program」と呼ばれ、1999年1月のデラウエア州に始まり、全米50州の各特徴にちなんだ25セント硬貨(通称クオーター)を、毎年5種類ずつ10年かけて、米国の州として認められた順に発行。ただし、実際にはフィラデルフィア造幣局で造られたMint mark Pとデンバー造幣局のMint mark Dがあるので、計100種類発行されることになります。今回のハワイ州は、オクラホマ、ニューメキシコ、アリゾナ、アラスカの4州と並んで最後となり、これで全50州の25セント記念硬貨が出揃います。コイン収集家の間では、結構人気で、すべて集めるのが楽しみでもあるようです。
ハワイ州の25セント記念硬貨のデザインについては、約400あったデザインの中から最終候補として5つに絞られ、最後はハワイの州民によるオンライン投票が実施されました。その結果、最終候補の5つは、ハワイらしい3種類のカメハメハ大王のほか、サーフィン、フラをモチーフにしたものでしたが、結局カメハメハ大王をデザインしたものが選ばれました。リンダ・リングル州知事は「ハワイはサーフィンやフラで知られているが、ハワイにとってカメハメハ大王とハワイを形成する8つの島々、州の素晴らしいモットーから選んだ」と選考の経緯を発表し、最終的なデザインを承認していました。