日刊ゲンダイのハワイ版「Daily Gendai (デイリー・ゲンダイ)」が誕生
初の海外版無料紙が8月1日創刊
日本の出版業界最大手の講談社系タブロイド判夕刊紙「日刊ゲンダイ」初の海外版となる無料紙「Hawaii Daily Gendai (ハワイ デイリー・ゲンダイ)」が、8月1日(水)に創刊されました。日刊ゲンダイの持ち味となっている反権威、反権力、センセーショナリズムの特色を活かしつつ、政治、国際、経済、社会、芸能、スポーツなど、幅広い分野の日本のニュースを網羅。カラフルで無料の上、ほぼリアルタイムな内容をハワイでも読める紙面となっています。
デイリー・ゲンダイは、日曜日と祝祭日を除いて毎日発行。現在、ワイキキやアラモアナを中心とするホノルル市内に無料配布され、公称4000部。主な配布場所は、ワイキキ・ショッピング・プラザ前やハワイ・プリンスホテル・ワイキキ、各ツアー会社などのほか、アラモアナ・センターの白木屋とサンジェルマン、ドン・キホーテ(旧ダイエー・カヘカ店)、ワードセンターズのマルカイなどとなっています。近く、ワイキキとアラモアナ周辺のABCストアやホテル内のツアーデスク、ワイキキを中心に運行している主なワイキキトロリー内、ホノルル国際空港などにも置かれ、手に入れることができるそうです。近い将来には、ワイキキの無料スタンドにも置かれる見込みとなっています。
創刊号は全16ページで、夕刊紙のため、配布時間は午後から夕方にかけての時間帯。カラー見開き2ページを含む、5ページが地元ハワイの広告となっています。現在、日本の日刊ゲンダイを紙面のベースに、ハワイの広告だけをホノルル・オフィスで製作。近い将来には、求人広告をはじめ、地元ハワイのニュースや話題、ハワイで頑張る日本人のコラムなども掲載する計画になっているそうです。
三浦紘一・ゼネラルマネージャーは「サンスポを基にした日刊サンにおりました頃から、本当に読みたいニュースとは何か? を考えていたところ、今年になって、日本のビジネスマンにとって最高の情報紙といわれる日刊ゲンダイを立ち上げた当時から支えてこられた方を通じて、ハワイ版の話が進み、1ヵ月ほど遅れはしましたが、ようやくテスト版を経て、創刊号発刊の運びとなりました。どうか、ご愛顧いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。将来はハワイ在住スタッフが取材、執筆して読み応えのある、愛される新聞に育てたいと考えております」と、抱負を語っています。
今、ハワイでは相次いでフリーペーパーが発刊される、さながら日本語新聞「戦国時代」の様相を呈してきています。2003年4月1日にはロスから乗り込んできた「日刊サン」が発刊。今年7月18日には、約150年の歴史を誇るハワイ最大の日刊紙「ホノルルアドバタイザー」の日本語版(週刊)が宅配を除いて原則無料で創刊されたばかりです。
そのほか、1912年に創刊され、ハワイの日本語日刊新聞の老舗「ハワイ報知」(有料)のほか、1976年にホノルルで誕生し有料だった「イースト・ウエスト・ジャーナル」(2003年5月から無料)は月2回(1日と15日)発行、ハワイ・パシフィック・プレス(有料)も歴史と伝統があります。その影で、1971年からハワイで発行され観光客にも人気があった無料紙「ジャパニーズ・ビーチ・プレス」が昨年9月に廃刊に踏み切っています。同じようなメディア間の競争が激しくなり、広告収入が落ち込んだことが最大の理由とみられているため、この戦国時代を生き残るのは? あるいは共存できるのか? など、当分目が離せそうにありません。
◎Daily Gendai (デイリー・ゲンダイ)
発行元:Japanese News Service, Inc.
住所:460 Ena Road, #604, Honolulu, HI 96815
社長:デーブ・ササキ
創刊:2007年8月1日
価格:無料
部数:公称4000部 (日曜、祝祭日を除く毎日発行)
電話:(808)944-1671
FAX:(808)944-1673
ホームページ:現在、製作中