ライターと母乳は機内持ち込みOKへ
8月4日から米運輸安全局が手荷物検査を一部緩和
「国際線の航空機内への液体物持ち込み」に関して、2007年3月1日(木)から導入された新ルールで、液体物(ジェルやエアゾールを含む)を手荷物として客室内に持ち込むことは厳しく制限されていますが21日(土)までに、アメリカ国土安全保障省の運輸安全局(TSA)は空港での手荷物検査を緩和し、一般的なライターの機内持ち込みを8月4日から認めると発表しました。当局は、爆発物の持ち込み阻止などの対策がより重要になったためとしています。 母乳についても医薬品と同等に扱い、子供を同伴しない母親でもOKで、検査場で申告すれば液体の規制量を超えて持ち込めるようになります。夏休みやお盆の海外出国ラッシュという時期を控え、ハワイ旅行などで海外に出発する観光客に朗報となりそうです。
日本国内でも、アメリカ政府の要請で、日本出発便で米国の航空会社や米国線を利用する場合は機内へのライター持ち込みなどが禁じられています。今回、この持ち込みが緩和されたライターは主に使い捨てやオイルライターですが、葉巻やパイプたばこ用の特殊ライターで強風の中でも点火可能な火力の強いものは持込規制が継続されます。ライターの機内持ち込みは、欧州からの米国行き旅客機内で起きた靴に仕掛けた爆弾テロ未遂事件が契機となり、2005年4月から禁止されていますが、全米の空港で没収されるライター数は1日約2万2000個、最大で3万5000個に達するそうで、処分に年間約400万ドルの経費がかけられています。
現在、導入されている「新ルール」については、液体物(ジェルやエアゾールを含む)を手荷物として客室内に持ち込む場合の制限で、受託手荷物(航空会社のカウンターなどで預けるスーツケースなどの手荷物)には適用されません。なお、母乳以外の液体に関しての規制は継続されているのでご注意ください。詳しくは下記サイトや、ご利用される航空会社や旅行代理店にお尋ねください。
◎アメリカ国土安全保障省運輸安全局(TSA)
ホームページ:http://www.tsa.gov/press/releases/2007/press_release_07202007.shtm
同:http://www.tsa.gov/travelers/sop/index.shtm
国土交通省:http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/12/121219_.html