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米国の空港で全身透視検査を試験的に導入

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X線スキャナーで事実上のストリップ?

夏の観光シーズンを前に、英国北部スコットランドのグラスゴー国際空港での車突入炎上事件などを受けて、残念ながらホノルル国際空港などでも警戒が強まっていますが、米国運輸安全局はテロ防止策の一環としてこのほど、旅行客の全身を「X線スキャナー」で透視する検査機をアリゾナ州フェニックスの空港へ試験的に導入=写真=しました。当局関係者の話によると、新検査の効果や旅行客の反応を考慮した上で、ニューヨーク、ロサンゼルスやホノルルの各空港へも同様の検査機を導入する方針だそうです。

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安全面では、これまでの金属探知機では発見しにくい、巧妙に隠されたプラスチック爆弾や麻薬などの発見に効果的だとされていますが、X線が衣服を通過して「事実上のストリップ検査ではないのか?」という非難の声も人権団体などから上がっています。対象となるのは、金属探知機に反応した旅行客に限定され、試験期間中はスキャナー使用を拒否できることにはなっています。

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この検査機では、「バックスキャッター(後方散乱)式」と呼ばれるX線を活用。旅行客は自動販売機ほどの大きさの検査機の前の所定位置で両腕をあげて立ちます。時間はわずか1分足らずで終了。映像は離れたところにある別室のモニターに映し出され、衣類が透けてストリップ状態に透視されるそうですが、男性客の映像は男性係官が女性客の映像は女性係官がチェックし、同局は画像にぼかしを入れ、検査後は消去されるということです。ただし、すでに一部でプライバシーの侵害では? という批判もあり、人権団体などは新検査の廃止自体を要望しており、現実に導入されるかどうかはまだ紆余曲折がありそうです。

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この検査機を開発した米国企業の話では、「画像には旅行客の体のシルエットは浮かび上がるが、細部はぼかされており、裸体が見えるようなことはない」とコメント。これに対し、安全面の強化を願う団体では「画像をぼかせば、凶器もぼかされることになるのでは」と不信感を強調。当局は「対象になるのは金属探知機の検査に引っ掛かった場合で、空港職員による服の上からのボディーチェックか検査機による検査かを選択できるので余計な不安は無用」と反論しています。果たして、ホノルル国際空港に導入される日は来るのでしょうか? 

“米国の空港で全身透視検査を試験的に導入”のコメント (1)

  1. 成田空港で「ボディースキャナー」実証実験へ | ハワイロード

    […] の米系航空機テロ未遂事件で、金属探知機では発見できない化学物質が爆薬として使用されたことなどが契機。すでにオランダや豪州、米国など各国で導入や試験運用が進められている。 […]

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