えひめ丸事故から今日で丸6年
えひめ丸の慰霊碑で追悼式典
オアフ島沖で愛媛県立宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」が急浮上した米原潜グリーンビルに衝突され、沈没し、実習生ら9人が死亡した事故から6年目を迎えた9日(金)、事故が起きた海域を見下ろせる小高い丘の上にあるホノルルのカカアコ・ウォーターフロント公園で慰霊式がしめやかに営まれ、遺族らが9人の犠牲者の冥福を祈りました。
事故が起きた2001年のあの日から丸6年を迎えた今日、えひめ丸の慰霊碑前で犠牲者を追悼する式典が行われ、9人の遺族や加戸守行・愛媛県知事、石橋寛久・宇和島市長やハワイ州政府関係者ら約200人が出席。6年前に事故が発生した午後1時43分に全員で黙祷をささげ、失われた尊い命の冥福を祈りました。
加戸知事は「事故による心の傷は残るが、今後もハワイと愛媛県の人々の心がつながり、きずなが深まるよう願っています」と挨拶。犠牲者の中で一人だけ遺体が発見されていない水口峻志さん=当時(17)=の父で、遺族代表の龍吉さん(54)は「6年間悲しみをこらえてきたが、多くの人に支えてもらって感謝しています。足腰が動く限りは毎年ここへ来たい」とハワイの人たちへ謝意を表しました。その後、出席者が次々と慰霊碑へ献花しました。
昨年以降、ペルシャ湾での米原潜と日本船籍タンカーとの接触事故などが相次ぎ、7回忌に臨んだ遺族らの間から「事故の教訓が生かされていないのでは」との思いが口々に聞かれました。
えひめ丸の慰霊碑は、地元ハワイの高校生や管理協会などのボランティアにより、常時清掃され、供えられた花や折鶴などは定期的に事故海域まで届けられています。
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