モアナルア・ガーデン・パークを日立グループが支援
「日立の樹」で独占CM契約 身売りや伐採の危機逃れる
これまで何度か「身売り」や「伐採の危機」がささやかれていた「この樹なんの樹」のCMソングで有名な「モアナルア・ガーデン・パーク」について、従来通り公園として利用でき、日立グループが宣伝や広告で独占的に使用する契約を所有者と結んだことが5日(月)までに明らかになりました。日立グループは同公園の維持管理費やCM使用料などとして年間推定約40万ドル(約4800万円)を支払うとみられています。
地元でも日本語の「日立の樹(ひたちのき)」で通用するほど知られている大樹ですが、モアナルア・ガーデン・パークは本来デーモン財団が所有する私有地。ところが、オーナーの死去により、一時はリゾート開発に絡んだ伐採計画が取り沙汰されたり、身売りして無料の一般開放が見直される可能性が浮上していました。最終的に、死去したオーナーの親族が経営する会社が買い取り、これまで通り広く日中は無料開放することで落ち着きました。
モアナルア・ガーデン・パークはワイキキから車で30分ほど西へ向かう途中で右側に見えてきます。この約6万9000m2の敷地内には、樹齢100年を超える巨木が点在。その中の樹齢約130年、高さ25m、枝の幅約40m、幹の周囲約7mというアメリカネムノキ(モンキーポッ ド)があの有名な「日立の樹」なのです。気になる大樹にはネム科特有の羽毛のような淡いピンクの花が咲きます。本来はマメ科の植物なので、20cmから30cmの大きくて平らなインゲンのような実もなります。
この樹が日立のCMとして1973年に登場して以来、モアナルア・ガーデン・パークは日本人観光客の間でも「人気観光スポット」の一つとして知られ、この公園に立ち寄るツアーもあり、毎日訪れるビジターの姿が絶えません。実は公園内を見渡すると「日立の樹」と同じようなモンキーポッドが22本もあって一瞬どれだか迷ったり、チャイニーズ・バニヤンも5本あるほか、テレビのCMでは編集されているフリーウェイが背後にあったりしますが是非、一度、足を伸ばして楽しんでみてください。
◎モアナルア・ガーデン・パーク
住所:2850 A Moanalua Road, Honolulu, HI 96819
開園時間:7:30~18:00(日没まで)
電話:(808) 833-1944
入園料:無料
アクセス:ワイキキからH1ウェスト経由で78フリーウェイに入り、右側の3番出口のPuuloa Roadを降りてすぐ
ホームページ:www.hitachinoki.net