ハワイと日本での充実したセカンドライフを提案するNPOハワイシニアライフ協会(会長:坂井諒三)が、今年の新しい取り組みを発表する記者会見を開きました。
会見には、在ホノルル日本国総領事館の三澤康総領事も参加し、司会の同協会副会長・梨本昌子さんの進行のもと、発表と講評が行われました。
まず大きな取り組みが、2017年3月10日(金)~12日(日)の期間、ハワイ コンベンションセンターにて開催される第23回ホノルルフェスティバル。
同フェスティバル内で今年6回目となる 「ジャパン・ハワイ・カルチャー・エキスポ2017」を開催し、当協会の10年にわたる広範な活動、社会貢献、 日米文化交流について、地元や日本からの参加者に紹介します。
主な出展内容は下記です。
1 ハワイシニアライフ協会・10年の歩み(HISLEAの文化紹介)
2017年9月に設立10周年を迎えるハワイシニアライフ協会の活動を写真にて展示いたします。 いわば、ヒスレアの文化の紹介です。過去10年間にに行った数々のイベント、社会貢献活動、セミナー、 講演会などの写真を紹介します。
2 法人会員ブースの展開(企業文化の紹介)
現在ヒスレアには、活動にご賛同いただいている39社の企業様が法人会員として入会されています。 (ハワイ29社、日本10社)これらの法人会員にもブース出展する機会をご提供いたします。この機会に、 各企業様の企業文化、企業理念、事業内容などをご紹介いただき、顧客獲得、ビジネス拡大にも 役立てていただきたいと考えております。現在出展が確定しておりますのは、「TV JAPAN」 「ファインメディカルUSA、DBA:Sakura House」「レストラン吉家」「サチハワイ総合不動産会社」 「サンカラハワイLLC(ホアカレイカントリークラブ)」「(株)ハンディネットワークインターナショナル(大阪)」 などです。
3 ナデシコクラブの展開(日本の文化紹介)
2011年から継続して東北被災地支援を続けてきたナデシコクラブは、今年も「東北新生応援イベント」 を開催いたします。内容は、東北の被災者による手作り品展示(新製品入荷!)、陸前高田と気仙沼 より取り寄せた、ハワイでは未発売の物産・食品展、毎年人気の「撮影ブース」では、浴衣や着物姿に なり、富士山や桜を背景に写真撮影をします。 また、それに先立ち、3月10日(金)には、ホノルル妙法寺において、「精進料理と、ともしびキャンドルで 集う祈りの夕べ」という、震災犠牲者の追悼イベントも開催します。
4 写真家 河田雅史氏 写真展(日本の文化紹介)
岡山県出身の写真家・河田雅史さんは世界各地の写真を撮影されておりますが、この度の写真展では 2011年3月11日に発生しました、東日本大震災による被災地の復興の様子を来場者にご覧いただき ます。「被災地の更なる復興」を来場者と共に願いを込めたいと思います。 (※河田雅史さんの「被災地を走る電気自動車」の写真は当時のニューヨークタイムズ紙にも掲載され、 話題を呼びました。)
5 その他パフォーマンスの実演(各種文化の紹介)
当日の会場では、十分なスペースを有効活用するため、様々なパフォーマンス実演を予定しています。
1)ラジオ体操&ニコニコ元気体操
ヒスレアの健康促進サークルです。日本でのお馴染みの「ラジオ体操」と村田フェイ先生の音楽に合わせた軽快な「ニコニコ元気体操」を来場者の皆さんと楽しみたいと思います。
2)気功
こちらもヒスレアの健康促進サークルの一つです。毎週土曜日、Magic Islandにて30名ほどで楽しんでいる気功を当日会場で実演します。
3)カリビアンミュージック演奏
ジュンコ&グレッグ マクドナルドによるカリビアンミュージックの演奏をお楽しみいただきます。
4)コミカルパフォーマンス
カラフルなハワイアン風コスチュームで登場する、フラロージーによるコミカルパフォーマンスを お楽しみいただきます。
さらに、今回の会見で新たに発表されたのが、Nisei Veterans Legacy Center (NVLC)とのコラボレーション。
Nisei Veterans Legacy Center (以下NVLC)は、アメリカに貢献した日系二世の歩みを「レガシー」という形で次世代に伝えていくために設立されたボランティア団体。親の祖国と自分の国との間で葛藤しながらも米軍兵士として戦争に参戦した苦悩、日本から移り住んだ移民一世の親の苦労を感じながら自らはアメリカ人として育った日系二世たちのアイデンティティーが、現在のハワイ、さらにはアメリカ全土に影響を及ぼしています。彼らのおかげで私たち日本人が快適にハワイに暮らせていると言っても過言ではないのです。
今回、NVLCのご協力により、第2次世界大戦に出征し、多くの犠牲を払いながら著しい戦績を上げられた 日系人部隊「第442連隊」「第100歩兵大隊」などの写真パネルをジャパン・ハワイ・カルチャーエキスポ内で展示します。
これは、現在セントラルパシフィックバンク本店内に展示されているものと同じもので、ホノルルフェスティバル当日には、語り部の方に写真の説明をしていただき、日系人の苦難の歴史とアメリカ社会への貢献について理解を深めていくそうです。 今回の展示をきっかけに、 今後、ヒスレアではNVLCとのコラボレーション活動を企画していきます。
NVLCは、今年日本全国4カ所で、日系二世の写真展を展開します。6月横浜、7月福島、8月東京、10月広島を予定しています。
さらに、ヒスレアでは設立10周年を機に、「Gohan Club」というEnglish Speakerを対象としたクラブを設立します。これはハワイ在住で英語を母国語とする方々にも会員に なっていただき、ヒスレアの活動の幅を広げ、ハワイ文化の特徴である多様性を高めることを目的として います。ホノルルフェスティバルでは、入会促進、ヒスレアに対する認知度アンケート調査も行います。
一連の発表を受けて、三澤康・在ホノルル日本国総領事は、
「ホノルルで活発に活動している団体で、日本に多くの支部を持つ稀有な団体がハワイシニアライフ協会です。日本とハワイとのさまざまな交流を通じて、両国の文化を互いに伝えていく重要な役割を持っていると考えています。その意味で、今回のNise Veterans Legacu Center とのコラボには注目していますし、今後さらなる活動を進めていただき、日本人の歴史への関心を高めてほしいと思います。パールハーバー攻撃75年の節目となる年に日本の安倍首相が来布したのは大きな区切りと思っています。次世代に語り継ぐ媒介としての機能が高まっていくことを期待しています」
と語り、同団体の活動にエールを送りました。