JAL、ANA 4月から燃油サーチャージ無料
■原油安で6年半ぶり■
原油価格の下落に伴い、日本航空と全日空は4月から、ハワイ路線などの国際線運賃に上乗せしてきた「燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)」を無料にすることをこのほど決めた。無料となるのは、2009年9月以来6年半ぶり。円安傾向で海外旅行者が減少する中、ハワイの観光業界などでは、追い風に期待している。米国など、海外で販売される航空券は、昨年から徴収を止めていた。
燃油サーチャージは航空燃料の価格が高騰した場合、国際線運賃と別に燃料代の一部を搭乗客から徴収。一部に批判もあるが、2005年2月の導入以来、国際的な制度として日本航空と全日空も導入してきた。両社は航空燃油の相場となるシンガポール市場価格(シンガポールケロシン)を基準に、2カ月間の平均価格が1バレル6000円を超えると、価格帯に合わせて段階的に徴収していた。
ハワイ路線では、昨年12月1日から片道4000円を国際線運賃に上乗せ。ただ、2014年10月から、原油価格が下がり続け、両社は4月と5月に日本国内で販売する国際線運賃で燃油サーチャージを無料にする。
◎日本航空
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◎全日空
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