米マリオットがシェラトンを1.5兆円で買収
■世界最大のホテルチェーンに■
高級ホテルのザ・リッツ・カールトンで知られる米国ホテル最大手の「マリオット・インターナショナル」は16日、シェラトンやウェスティンで知られる「スターウッド・ホテルズ・アンド・リゾーツ・ワールドワイド」を買収することで合意した。買収総額は122億ドル(約1兆5000億円)。買収は2016年半ばに完了する予定で、すでに両社取締役会で合意済み。ホテル数5500軒、約110万室以上を擁する世界最大のチェーンが誕生する。
スターウッドは「シェラトン」や「ウェスティン」「セントレジス」などの高級ホテルを手掛ける。ザ・リッツ・カールトンから中価格の「コートヤード・バイ・マリオット」まで幅広いブランドを展開するマリオットは5400万人、スターウッドは2100万人の会員組織を持つ。両社は国際展開を加速し、合併2年目には少なくとも年間2億ドルのコスト削減効果を見込んでいる、という。
スターウッドの買収に関しては、米国の大手高級ホテルハイアット・ホテルズや中国系ホテルなども名乗りを挙げていた。ホテル業界ではアジアや中東などで出店や顧客争奪戦が激しくなっており、数多くのホテルブランドが乱立気味で、世界規模での顧客の囲い込みが急がれている。
マリオット・インターナショナルはこれまで、英国のインターコンチネンタル・ホテルズ・グループや米国のヒルトン・ワールドワイドと客室数70万室前後で世界最多を競っていた。
◎マリオット・インターナショナル
ウェブサイト:www.marriott.co.jp/default.mi