アクアとアストンがブランド統合
■日本市場強化し、販売拡大へ■
ハワイを中心に計54ホテルを展開する「アストン・ホテルズ&リゾート」が「アクア・ホスピタリティー」を2013年末に買収したことで、今年5月中を目途にアストンとアクアを統合する新たなブランドを立ち上げる計画が持ち上がっている。今後は新ブランド名のもと一体的な運営を行い、日本市場を強化し、販売拡大を図る考えだ。
アストンはホノルルに拠点を置き、創業65年以上の歴史を誇るホテルチェーン。ハワイ4島と本土5州に、28軒計4600室のコンドミニアム、ホテル、ビラ、コテージを運営している。同じくホノルルに拠点を置くアクアは、2001年の創立。ハワイの主要4島とグアムで、フルサービスのリゾート施設、ブティックホテル、バジェットホテルなど26軒を運営している。
新計画では今後、コンドミニアムが多く家族向けなどに強いアストンと、ブティックホテルやバジェットタイプなどを持ち、若年層などに強いアクアの2ブランドのカラーを活かし、日本での販売機会の拡大に注力する考え。ハワイにとって米国に次ぐ大きな市場である日本だが、日本市場は円安の影響を受けているが、引き続き重要な市場だけに、2つのブランドを差別化してサービスを提供することを模索している。
今後はアストンに比べて日本市場に浸透していないアクアについて、旅行会社の協力を得てアピールしていく構え。早急に日本語サイトも立ち上げ、日本人利用者が多い施設から順に、日本人向け対応も順次強化する、という。
日本の旅行会社については、ウェブサイトによる直販も増加しているが、依然として主要な販売網であることで、今後もブランド統合による販売機会の拡大により、win-winの関係を築く計画となっている。
◎アストン・ホテルズ&リゾート
ウェブサイト:www.astonhotels.co.jp