425万ドルをかけたレインボー壁画の修復が完了

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425万ドルをかけたレインボー壁画の修復が完了

■ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾート■

　かつて世界で最も高い歴史的なモザイク壁画で、オアフ島のシンボル的存在の一つでもあるヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾートのレインボータワーに描かれている「レインボー壁画」がこのほど修復、復元され、6月23日に落成式が行われた。レインボータワー2面にあるレインボー壁画の保存には、ヒルトン・ホテル＆リゾーツが425万ドル（約4億3300万円）を投じた。

　今回の修復では、1968年の公開当時に著名なアーティストのミラード・シート氏が設計したオリジナルデザインを忠実に復元された。オリジナルのモザイク画は、31階建てのレインボータワー両サイドに16,000以上の手書きのセラミックタイルで構成。4km離れた海側に焦点が当てられているため、オアフ島を訪れる旅行者を温かく迎え入れる印象を与えている。高さ約87m、幅約8mのモザイク画の復元には、修復やセラミックタイルの生産で長い歴史を持つ英国で老舗の専門会社に依頼された。

　修復は2013年9月、タワー両サイドの既存のタイルを除去することからスタート。タイル制作と施工工程は、専門会社の職人が細かいタイルを1枚1枚丁寧に確認し、大型写真と比較しながら、完璧な色合わせと壁画のタイルのそれぞれの複製を行った。この新しい壁画のために、31,000枚以上のタイルが使用された。

　ヒルトン・ハワイの関係者は「レインボー壁画は、サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジやニューヨークの自由の女神のようにシンボル的な存在。多くの映画やテレビ番組の撮影場所として、旅行者がワイキキビーチで撮影する写真の背景として、レインボー壁画そのものがワイキキの代名詞であり、広く知られている」と述べている。