「Go!航空」が3月末でハワイ撤退
■航空燃料のアップで収益を維持できず■
2006年6月に鳴り物入りでユニークなネーミングとともに登場したハワイ諸島間を結ぶ「Go!航空」が、3月末でハワイから撤退することになった。親会社のメサエアグループによると、就航当時より航空燃料費が約2倍に高騰し、収益を維持することができないことが理由。ハワイでは、「アロハ航空」が2008年3月末に、約61年にわたった歴史の幕を閉じている。
Go!航空は、これまで約8年間の運航実績で、500万人に上る観光客や地元の人たちに、安全で低価格な島間定期便として利用されてきた。一時は片道$19など、次々に過剰なほどの低価格戦略を打ち出し、当時、地元のアロハ航空やハワイアン航空のシェアを奪う勢いだった。が、さすがに近年の航空燃料価格のアップには、利益が追いつかなかった、という。
今後、Go!航空で運航されてきた機体は、米本土にあるメサエアグループのルートで活用され、従業員も希望者は親会社での雇用を継続できる、という。すでに4月1日から6月30日までの航空券を購入している場合、ハワイアン航空便へ振り替えができるほか、7月以降の航空券をすでに購入している場合は、料金の払い戻しが可能としている。
なお、同航空のウエブサイトは、すでに閉じられ、今回の顛末を利用者や航空券の購入者に説明している。