ハワイ島マウナロアでCO2濃度が過去最高
■温暖化に危険信号、300万年前の水準とは果たして!?■
米海洋大気局(NOAA)は9日、ハワイ島マウナロアにあるモニタリングステーションで観測した大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が、1958年の観測開始以来、初めて400ppmを超える400.03ppmに達したことを公表した。関係者によると、CO2濃度が過去この水準まで上昇したのは、少なくとも300万年前に遡る、という。
こう聞かされると少し驚くが、空気中の二酸化炭素濃度はppm(100万分の1)で測り、「二酸化炭素の人体に与える影響」について、360~400ppmが一般的な大気中の濃度。東京・新宿の路上が450ppmとされている。室内では800ppm以下であれば問題は少ないとされ、労働衛生上の許容濃度は1日8時間労働で5,000ppm。18,000 ppm(1.8%)では、50%を換気する必要があるそうだ。
ただ、ハワイ島のマウナロア地区の二酸化炭素濃度が、新宿の路上(450ppm)に近づいている、となると、ことは穏やかではない。
温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)の解析では、2011年の世界平均濃度は、前年と比べて2.0ppm増えて390.9ppm。18世紀半ばの産業革命以前の平均的な値とされる280ppmと比べると、約40%アップしている。太平洋のど真ん中にあるハワイにも、地球温暖化問題はジワジワと押し寄せている、ということだろうか?