■ツイッターからみた「幸福度」調査■
米国で最も幸福度が高い州はハワイ、都市ではカリフォルニア州ナパ。米バーモント大学の研究チームが21日までに、短文投稿サイト「ツイッター」への投稿を分析し、幸福度ランキングをまとめた。州別ではハワイに次いでメーン、ネバダ、ユタ、バーモントが上位5位入り。幸福度が低い州はルイジアナを筆頭に、ミシシッピ、メリーランド、ミシガン、デラウェアの順だった。
同研究チームは、昨年のツイッター投稿のうち、位置情報が付加された約1000万件を、米国の州と都市ごとに分けて、使われている単語の幸福度を10段階で評価。「LOL(笑)」「good(良い)」「nice(素敵)」「sleep(眠り)」「wine(ワイン)」「rainbow(虹)」などの単語は幸福度が高いと判定。一方、「mad(怒り)」「hate(憎しみ)」「no(いいえ)」「smoke(喫煙)」「jail(刑務所)」「earthquake(地震)」などは幸福度が低いと認定された。
また、主要373都市を比較したランキングでは、幸福度上位はナパに続いてコロラド州ロングモント、カリフォルニア州サンクレメンテ、ニューメキシコ州サンタフェ、カリフォルニア州サンタクルスの順。これに対し、テキサス州ボーモント、ジョージア州アルバニー、テキサス州テキサス市、ルイジアナ州のシュリブポートとモンローは幸福度が低いという結果だった。
全般的に、下品な言葉が多用される州や都市ほど幸福度が低いと判定。沿岸部は内陸部よりも幸福度が高く、人口密度が高い都市は幸福度が低くなる傾向もみられた。国勢調査と照らし合わせると、富裕層が多く住む地域は幸福度が高く、肥満率が高い地域は幸福度が低い傾向が判明。肥満度の高い地域のツイッターには「マクドナルド」「ハム」「胸焼け」などの単語が頻出し、肥満度の低い地域では「カフェ」「寿司」「バナナ」などが多く使われていた。