しし座流星群が明日ピーク
■ハワイ時間の16日夜から17日早朝■
毎年現れる「しし座流星群」が、ハワイ時間の16日夜から17日早朝(日本時間17日夕刻)にかけて活動のピークを迎える。気象条件が良ければ、1時間あたり最高20個ほどに達する見込み。北半球では、各地の現地時間で午前零時ごろに姿を現し、午前3時ごろには東の上空の高い位置に達する。澄み切ったきれいなハワイの夜空だけに、肉眼でダイナミックな天体ショーを観察できるチャンス! ご夫婦や家族揃ってロマンチックな天体ショーを眺めながら、のんびり語り合ってみては?
しし座流星群は、しし座の領域から放射するように見えるため、この名が付いた。今年も条件が良ければ見事な天体ショーが見られそう。ピーク時には1時間あたり数百個規模の流れ星を発生させる流星雨をもたらすときがある。最近では、2002年のピーク時に1時間あたり3000個の流星が飛来した。
流星雨の先駆的存在で、しし座流星群が何世代にもわたって天文学者や天体観測者の間で神話的な存在となっているのは、1833年の大出現。当時、最大で1 時間に数10万個の流れ星が発生した、といわれている。
大多数の流星群と同じように、しし座流星群は彗星が残した塵(ちり)の帯(ダストトレイル)の中を地球が通過することによって発生する。しし座流星群の場合は、太陽の周りを33年周期で回るテンペル・タットル彗星が母天体。この彗星が太陽に近づくと、溶けた氷から塵が放たれ、その多くは砂粒程度の大きさだそうだ。
太平洋のど真ん中にあるハワイは星空がきれいことでも有名。ハワイ島のマウナケア山頂には日本の国立天文台ハワイ観測所「すばる望遠鏡」(口径8.2メートル、標高4200メートル)など、世界各国の観測所があることでも知られている。ハワイでは比較的流星を初心者でも見つけやすいので、仮にピーク時の天気が悪い場合でも、前後数日間にわたって流れ星の出現は十分に期待できるので、是非、ハワイの夜空を眺めてみては?
オアフ島ならできるだけ人工的な光が多いワイキキの街灯りを避けて、周辺が暗い場所が最適。オススメポイントは、東海岸のハナウマ湾やその先のモロカイ展望台、ラナイ展望台付近。夜空を眺めると、あまりの星の多さと輝きにきっと驚かされる。ロコも多くの人が集まるが、夜中だけにあまり人気のないところは避けるのが賢明。この時期、ハワイでも夜は冷えるので、何か一枚羽織れるものをお忘れなく。
◎しし座流星群
観察のピーク:11月16日夜~17日未明
お薦めの観察場所:ハナウマ湾、モロカイ展望台(オアフ島)など