ハワイのアオウミガメが絶滅危惧種脱出か?
■連邦政府機関がハワイで調査開始■
絶滅危惧種として、米国連邦法とハワイ州法で保護されてきたハワイの「アオウミガメ」が、他の地方に生息する同種のウミガメとは別に分類されるべきか否か、の調査を米連邦政府機関がこのほど開始した。
この調査は、ハワイ市民クラブ協会からの請願を受けて始められたもので、米海洋大気庁(NOAA)が、「グローバル・ステータス・レビュー」として発表。実現した場合、ハワイのアオウミガメは「絶滅危惧種」としての分類から外されることになる。
アオウミガメは、英語名Green Sea Turtleと呼ばれ、欧米では食用ウミガメとしても知られ、古くから世界中で食料用に乱獲されていた。ちなみに、日本近海で見られるウミガメは、アカウミガメがもっとも多いそうだ。
ウミガメの種の中でただ一つ、アオウミガメだけが陸上で甲羅干しをすることが確認され、オス、メスを問わず、また幼体でも成体でも、甲羅干しすることが、観察されている。目的は様々で、産卵期のメスはオスから逃れたり、体温を上げて卵の成熟を早めるらしい。また、サメの脅威から逃れ、 日光で寄生虫や細菌、カビで汚染されるのを避ける、ともいわれている。