侵食が進むワイキキビーチの砂浜を補充
■期間中、ビーチの一部を閉鎖■
ハワイの象徴ともいえるワイキキビーチの侵食が進んでいることから、州政府がビーチの砂を補充し、ビーチの復元と美化工事に今月から取り組んでいます。ハワイ大学などの調査では、ワイキキビーチの砂は波や潮の満ち引きで毎年20 cmから30cmずつ侵食しているそうで、今回のような砂の補充作業は2006年以来。工事期間は約3ヵ月の見込みで、期間中、ビーチの一部は閉鎖されています。
かつてワイキキビーチ一帯は湿地帯で、実は成長を遂げてきた観光業を支えるために人工的に設けられたビーチなのです。自然資源保護団体が発表した「全米ビーチの水質調査」でも、ハワイ州のビーチは全米で最も清潔なビーチの一つであることが分かっています。ワイキキでは1929年以来、これまでに、何度か砂を補充。昔はノースショアから運んだり、最近ではカリフォルニアや豪州から輸入するなどして、ビーチの拡張と整備を行っていました。
今回の作業は、モアナサーフライダー、アウトトリガーワイキキ、ロイヤルハワイアンの各ホテル近郊のビーチに侵食した砂地を補充するため、海面下にある砂をパイプラインでビーチに吸い出す計画。補充作業後もワイキキビーチの幅や長さに大きな変更はなく、一部で懸念された従来のワイキキの波や地形に悪影響を及ぼす恐れはないそうです。
ハワイ大学の関係者は「数年前に沖合へ波で運ばれた砂を使うので、この作業はリサイクル事業」と語っています。今回のプロジェクトでは、水質の改善やビーチ周辺の安全強化の改善策など、将来への確実でより良い環境づくりとデザインを目指すことも盛り込まれています。
今後、世界的な温暖化現象が続くようなら、海面の高さが30cmほど上昇すると予測する学者もいるため、もしそうなれば今世紀末までにワイキキビーチの半分以上が水没? してしまうというデータもあるそうです。
◎ワイキキビーチの砂浜を復元
着工:1月から
期間:約3カ月
場所:モアナサーフライダー、アウトトリガーワイキキ、ロイヤルハワイアンの各ホテル近郊のビーチ
2012年に書かれた「侵食が進むワイキキビーチの砂浜を補充」の記事が良くてメールを差し上げます。
娘ができて以来、15年ぶりにハワイに来たのですが、ワイキキビーチの侵食ぶりに驚いて色々ネット検索しました。
その昔、ノースショアから砂を運んで作った人工ビーチ、というのが私の知識でした。
が、そのノースショアでも侵食が進んでいること、カリフォルニアやオーストラリアから砂を運び入れたことがあること、予算を2億5000円かけたことがある、などいくつかの事が分かりましたがハワイロードさんの記事が良かった。
沖合に流出した砂をパイプラインで戻すという方法や作業途中の写真が興味深く、そして「これは、リサイクルだ」という役所担当者のコメントが効いている。
さすが元・第一線のジャーナリストだと思いました。
にしても、工事から2年で元の木阿弥状態のビーチが寂しい。狭すぎます…。
私は女性誌やマンガ雑誌の編集長を務めて、今は小説や単発漫画企画を進める編集者(出版社社員)です。
日本人に向けて、地元ニュースや短期留学など情報発信出来るハワイロードさんの存在意義は高いなぁ、と感心しました。(いや、漫画ルポ形式でも面白そうだなと)
今後のご活躍を祈念しつつ、面白い記事を期待しております。
H.A.