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クアロアにまつわる神話や伝説を紹介

■カメハメハ3世の時代から160年■

「古代ハワイアンから受け継ぐオアフ島で最も神聖な土地」と呼ばれるクアロアランチ・ハワイ(旧クアロア牧場)。1850年にクアロアの初代オーナーがカメハメハ3世から土地を購入し、約160年を迎えた。数々の神話や伝説が残る、風光明媚なオアフ島北東部のクアロアの知られざる横顔を紹介する。

◇チャイナマンズ・ハット(Chinaman’s Hut)

向かいにある三角帽子のような島。1800年代にサトウキビ労働者として渡ってきた中国人が被っている帽子に似ていることから、こう呼ばれるようになった。ハワイの神話では、コオラウ山脈にはモオという巨大なトカゲの化け物が住み、旅人の命を脅かしていた。通りかかった女神ヒイアカがモオを退治し、その尻尾を海に放り投げ、長い年月を経て島になったのがチャイナマンズハット(ハワイ語でモコリイ、小さい島の意味)と云われている。

◇ホロアペエ(Holoapee)

敷地を縦断するコオラウ山脈についても、多くの伝説が語り継がれている。山脈に深々と刻まれたヒダ(実際には渓谷)は古代ハワイアンが大きなカヌーを引きずりながら山越えした際についた跡といわれ、山の至る所にはイノシシの化身で半神のカマプアアが掘ったとされる洞窟も多数残されている。うち一つは、カマプアアが火山の女神ペレに追われた際に隠れた洞窟とされ、ホロアペエ(ハワイ語で走る、隠れるの意味)の名前で知られている。

◇メネフネ(Menefune)

約800年の歴史を持つモリイフィッシュポンドは、南太平洋に住む諸部族の中で唯一魚の養殖を行ったとされる古代ハワイの人々の証で、現存する唯一のもの。その昔、森に住むメネフネ(小人の妖精)が夜な夜な山から石を運び、この池を造ったと言う伝説が伝えられている。メネフネとはカウアイ島に住んでいたといわれる小人族のことで、身長は普通の人間の半分位で、筋骨隆々とした肉体をもっていたと言われる。森に住み、昼間眠って夜働く、という習慣を持ち、性格はとても温厚で恥ずかしがり屋、滅多なことでは人間にその姿を見せることはなかったと言われている。

◇クアロア(Kualoa)

元来、カメハメハ王朝直轄の土地であった、ハワイ語で「長い背中」を意味するクアロア。ハワイの神話では、火の神ペレの妹のヒイアカがモオ(ドラゴン)と戦って、敗れたドラゴンがクアロアにそびえる山になったと云われている。クアロアには酋長の一族だけが入ることを許され、強い霊力が宿るとされる酋長一族の遺骨が今も山の中に埋められているそうだ。山の麓には天国と地獄の分かれ目があり、その自然から生まれた数々の神話や霊的な空間は、今でも敬意を持って地元ハワイの人々に親しまれている。

◎クアロアランチ・ハワイ(旧クアロア牧場)

住所:49-560 Kamehameha Hwy., Kaneohe, HI 96744
電話:(808) 237-7321 (予約課)
営業時間:9:00~17:00
催行日:毎日(元日、クリスマスを除く)
予約受付:7:00~17:30
問い合わせ: akira@kualoa.com
HP:www.kualoa.com/jp

 

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