サーフィン大会の経済効果2000万ドル
■オアフ島の世界的な大会■
世界のトップサーファーたちがビッグウェーブに挑む、毎年11月から12月にかけてオアフ島ノースショアで行われる「ヴァンス・トリプル・クラウン・オブ・サーフィン」の経済効果が15日までに、昨年の大会では消費額ベースで2090万ドル(約17億円)あったことがハワイのブリガム・ヤング大ハワイ校の調査で明らかになった。
このイベントはプロサーファー協会の世界ツアー最終戦。世界レベルのサーフィン男女別3大会が、ノースショアでも有名なハレイワ、サンセットビーチ、パイプラインが舞台となる。同大の調査では、昨年は12日間の大会中に訪れた観客数は約2万3200人。1人当たりの平均的な1日の消費額は、178.13ドルだった。総消費額は、前回調査の2006年比で40%以上のアップという。
また、海外でも人気が高いため、米主要テレビ局が報道することで観光業のプロモーションにも一役買っている。同大によると、昨年のウェブキャスト視聴者は約260万人、世界各国から現地に集まったメディアは85社。調査を指揮した同大でマーケティングが専門のレナード・ハフ教授は「この大会は今ではハワイはもちろん、特にオアフ島ノースショアの観光業の重要な財産」と分析している。