ハワイロード

全日空が燃油サーチャージ増額へ

■日本航空なども追随する見込み

北アフリカや中東情勢の混乱、東日本大震災の影響などに伴い上昇し続けている燃油価格の影響で全日空は14日、6、7月発券分の「燃油サーチャージ」を増額すること決めた。ハワイ便は片道現行の1万1000円が1万6000円となる。日本航空や米系各社も同水準に設定する見込みだ。

ガソリン価格の高騰でもわかるように、燃油価格が1バレル $120ドルを超えたのは2008年以来3年ぶり。一部航空会社では影響を受けて、事業計画の見直しを発表。ハワイは東日本大震災による自粛ムードで団体、社員旅行などを軸にキャンセルが相次いでいる。そこへ今回のサーチャージ額アップ(往復で1万円増)で、基幹産業の観光業への深刻な影響を懸念する声が上がっている。

あるワイキキのツアー会社では「今月ご予約いただいていた日本人のお客様は、すべてキャンセルになった。来月はさらに悪くなるという予想もある。従業員10人を抱えて、このままではどうなることか・・・」と、早くも悲鳴を上げている。

全日空では、「今回の増額が観光需要を冷え込ませる危険性がある」とみて、航空運賃を割り引きし、サーチャージ増額分を吸収し、値上がり感を緩和する施策などを検討しているというが・・・