オバマ大統領の出生証明はいらんかえ?
■ハワイ州法を改正し疑惑払拭狙う!?
バラク・オバマ第44代米大統領の生まれ故郷であるハワイ州議会で、大統領と同じ民主党議員5人が、$100(約8285円)を払えば誰でも同大統領の「出生証明の写し」の交付をできるようにする州法改正案をこのほど提出した。
オバマ大統領は1961年8月4日、ホノルルで生まれた。アフリカ系米国人の父と、カンサス州出身で白人の母の間に誕生した米国人だ。
正式な名前はバラク・フセイン・オバマ・ジュニア(Barack Hussein Obama, Jr.)といい、父がイスラム教徒だったことなどから、いまだに「本当はオバマ大統領の出生地は外国では?」などという大統領としての根幹を揺るがす根拠のない噂が絶えず、ここらで終止符を打とうというのが目的らしい。
確かに、2008年の大統領選挙の頃からオバマ氏に反対する勢力などから「実は外国生まれでは・・・」という批判的な声もあった。当時の選対本部がオバマ氏の出生証明書を公表したが、疑問視する声が今だにくすぶっている、という。
さて、通常なら出生証明の写し交付手数料はわずか$10。さすが現職の大統領とあって、10倍に跳ね上がっているが、背景にはチャッカリ深刻なハワイ州の財政赤字を少しでも補填(ほてん)する狙いもあるというから、大統領だけでなく、地元にも貢献しようとする、さすが州議会議員さんたち!? ですね。