北米の「邦人安否確認システム」をテスト運用
ハワイなど在留邦人や海外旅行者が多い地域で
在留邦人や海外旅行者が多いハワイなど北米で、日本の外務省は12月15日から2011年1月12日まで、「全米・カナダ邦人安否確認システム」をテスト運用することを決めた。米国とカナダで大規模な緊急事態が発生し、現地の在留邦人や日本の家族らとの間で安否確認が困難になった場合に伝言ダイヤルとして使用できる。本来は緊急時に稼働するが、今回は操作に慣れるためにテスト運用する。
全米・カナダ邦人安否確認システムは、外務省が2006年9月8日に立ち上げた。ハワイをはじめ、北米、グアム、サイパン、プエルトリコ、米領バージン諸島を含む全米・カナダ地域が対象。このエリアで、大規模な災害が発生した場合、同システムで被災地にいる邦人らの安否や所在を直接確認することができる。
今回のテスト運用中は、現地に滞在中の場合だけでなく、旅行業関係者もシステムを試すことが可能。緊急時の連絡でなくても、日本の家族への伝言や現地業者らとの試験的な緊急連絡などのためにも使用可能となっている。なお、このシステムは、プッシュダイヤルによる操作が必要で、ダイヤルパルス回線の場合利用できない場合がある。