世界最大の「新ユナイテッド航空」10/1までに発足
ユナイテッドとコンチネンタルが合併完了へ
航空業界での生き残りをかけて再編が続く中、米国の「ユナイテッド航空」と「コンチネンタル航空」が、10月1日まで合併を完了できる見通しになった。米司法省が両社の合併に関し、市場の自由競争についての調査を完了。発着枠の一部を格安航空会社に手放すことを条件に、事実上、合併を承認した。今年10月には世界最大の航空会社が誕生する。
両社は合併後のロゴと機材の塗装をこのほど決定。ロゴは新会社のネーミング「UNITED」に、コンチネンタルが1991年から使ってきた地球をかたどったマークを併用する。機材はコンチネンタルが現在使用している色やデザインを残し、尾翼にコンチネンタルの青と金、白の地球、胴体部分に「UNITED」の文字を描くことになった。
ユナイテッドの親会社UALとコンチネンタルは今年5月に合併の方針を発表。両社は、全日空が加わっている航空連合スターアライアンスに加盟している。
一方、米連邦航空局はこのほど、配線ショートを防ぐために定められた規定に必要な点検を怠ったまま数千便を運航したとして、アメリカン航空に史上最高額の制裁金となる2420万ドル(約20億円)の制裁金を科すことを決めた。これに対し、アメリカン航空側は「安全上の問題はなかった。請求は不当だ」と、異議を申し立てている。