今夏の人気海外旅行先はハワイ
円高、景気回復基調で平均ツアー日数6日間へ増加
いよいよ待ちに待った夏休みだが、今夏の海外渡航先で最も人気が高いのはハワイで、2位が身近なソウル、3位がバリ島であることが大手旅行数社の調査で18日明らかになった。昨年と比べると、2位と3位が入れ替わったが、上位3位は短・中距離方面の同じ顔ぶれ。今年は円高でお得感が増し、景気回復基調にもあることで、ハワイは前年同期比40.1%アップとなるなど、海外旅行者が増える見込みだ。
「おすすめや今後行ってみたいビーチリゾート」でも、海外の1位はハワイ。グアム、モルディブ、タヒチがベスト10入りし、バリ、プーケット、サイパン、グレートバリアリーフ、カンクンなどもあった。理由は、海や砂浜の綺麗さ、綺麗な海を見ていると現実を忘れられる、リゾートに来たという雰囲気になる、のほか、ハネムーンで訪れた思い出、日本では恥ずかしいが海外では気にせず泳げる、という意見もあった。
企業業績が回復基調にあり、夏のボーナス支給額も微増となったことから、平均ツアー日程は5.6日から6.0日にアップ。日程別でも昨年は5日間が30.3%で最多だったが、今年は6日間が21.4%でトップとなっている。出国ピークは遠方が8月11日、近場は8月12日、13日となる見込み。出発希望日は9月23日、帰国希望日は9月20日も多く、昨年のような長いシルバーウィークはないが、今年も9月後半の遅めの夏休み取得者が増えているようだ。
夏休み(7/15~8/31)の旅行動向調査では、総旅行人数は前年比4.1%増の7656万人の見通し。海外旅行人数は8.4%増の244万人、国内旅行人数は4.0%増の7412万人となる予想だ。景況感の改善や、消費者の旅行意欲が高まっており、リーマンショック以降の景気の低迷による旅行者数の減少に歯止めがかかり、大きく回復する見込み。燃油サーチャージを含む海外旅行消費額は11.7%増の5336億円となりそうだ。