ユナイテッドとUSエア両航空会社が合併交渉
世界2位の航空会社誕生なるか?
成田からホノルル便を運航している全米4位の「ユナイテッド航空」と同6位の「USエアウェイズ」が合併に向けて交渉中であることが8日までに、複数の米メディアが報じた。 実現すれば、昨年実績で世界最大の米・デルタ航空に次ぐ、世界2位の航空会社が誕生することなる。
世界の航空業界は、原油価格の高騰に伴う負担増や景気の低迷による搭乗客の減少などで、厳しい経営に陥っている。ユナイテッド航空は昨年の純利益が6億5100万ドルの赤字、USエアウェイズも2億500万ドルの赤字を計上。2008年にはデルタ航空とノースウエスト航空が合併するなど、合併により企業規模を追求する機運が高まっている。
両社は過去、2000年と08年にも合併交渉のテーブルについたが、2000年は一旦、合併で合意しながら当局が難色を示し、労働組合の反対などもあり実を結ばなかった。08年にも水面下で行われていた合併交渉が表面化していた。今回も、まだ交渉決裂の可能性もあるという。
航空業界では合併や業務提携などによる運航コストの削減など、急激に合理化が進んでいる。ユナイテッド航空とUSエアウェイズはいずれも全日空と同じ国際航空連合「スターアライアンス」に加盟している。