バンク・オブ・ハワイが全米100銀行のトップ
全米100銀行と貯蓄銀行が対象で最優良バンク
毎年3月に世界長者番付を発表するなど世界有数の経済誌で知られる「フォーブス」が、全米100銀行と貯蓄銀行を対象にこのほど行った評価で、「バンク・オブ・ハワイ」が1位にランクされたことが23日までに明らかになった。アラン・ランドン同行最高経営責任者は、「見かけは平凡でも、安全性が重要。今回のような評価をわれわれが求めている訳ではないが、職員にとって誇りであることは間違いない」と喜びのコメントを発表している。
フォーブスは各判定基準に従って100銀行を格付けし、個々のランクを合計。バンク・オブ・ハワイは、大半の銀行が高い利益追求に走り、サブプライム問題に代表される住宅市場が過熱し、危険を伴う不動産関係への融資を次々に行っている間でも、保守的で安全な方針を固執。その結果、不良債権を最小限に抑え、122億ドル(約1兆1121億円)の資産を保有する優秀な業績を上げていることが分かった。
同銀行が抱える不良債権は、100銀行の中で8番目に低く、最新四半期の総ローンのわずか1.2%に過ぎなかった。連邦政府からのTARP(不良資産救済プログラム)の資金提供も断った。というのも、ランドン同行最高経営責任者は「TARPから資金提供を受けた多くの銀行が、株式を売り出すことで資本を集めなければならなかった。これは現在の株主にとって、多くの場合1株当たりの収益を減らすことになった。私たち経営陣の任務は、会社を所有する株主の利益を最大にすることだ」と、振り返っている。
バンク・オブ・ハワイは地方金融機関として、ハワイ、米国領サモア、グアム、北マリアナ諸島(サイパン)およびパラオで、企業や個人、政府を対象に金融サービスを提供。1897年に創立されたハワイ最大の独立金融機関で、2008年にはMSN Moneyによって米国で「最も安定している」銀行5社のうちの1行に選ばれたこともある。
一方で、同じハワイのセントラル・パシフィック・バンクは92位だった。
◎バンク・オブ・ハワイ
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