帰国後、大きいトーナメントで2連覇。今年も!
ハワイのスポーツ界で昨年11月に話題を呼んだのが「ウィー、念願の初優勝」。プロ転向後、何度も優勝を逃していたハワイ出身のプロゴルファー、ミシェル・ウィーがLPGA65戦目で初の栄冠を手にしたことは、低迷する観光業に苦しむ地元ハワイに大きなエールを贈った。そんなウィーの「2世」と、かつて私が所属していた新聞の僚紙サンケイスポーツが取り上げたのが、全日本サンスポ女子アマに出場したハワイ在住の古賀えいみ。日本から帰国後、大きいトーナメントで2連覇を果たし、着々と夢のプロゴルファーへの道を歩んでいる。
■昨年11月、サンスポ紙に掲載された記事を抜粋
「第26回全日本サンスポ女子アマゴルフ選手権」は26日から2日間、静岡・静岡C浜岡C(6351ヤード、パー72)で開催される。日本人と米国人のハーフでハワイ在住の古賀えいみ(14)=モアナルア高1年=は大会初挑戦。ハワイの英雄、ミシェル・ウィー(20=米国)にあこがれゴルフを始めた少女が、日本で旋風を巻き起こす。
http://www.sanspo.com/golf/photos/091126/gla0911260502002-p1.htm
http://www.sanspo.com/golf/news/091126/gla0911260502002-n1.htm
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日本からハワイに戻った古賀えいみは、12月6日に終えたハワイ州ジュニアの一番大きな大会「TOURNAMENT OF CHAMPION」で優勝。時差ボケのコンディションにもかかわらず、初日は首位に2打差の2位につけた。が、最終日はショートコースでの距離感が合わず、ショットも今一つだった。ところが、何が起きたのか、後半の10番から突然、調子を回復。バック9だけで6回のバーディー狙い。結果は1バーディーしか奪えなかったが、最終3ホールで試合が動いた。
16番で古賀えいみがバーディーを取ると、様相が急展開。最終18番の非常に難しいピン位置手前に、身長ほどあるバンカーが構え、ボールを落とすポイントは5ヤード弱以内。誰もがグリーン上にボールが止まることは無いだろう、と思っていた。が、えいみのショットはピンそば1メートルでピタリ。観客の大歓声を受ける中、優勝を決めたのだった。
父、裕規男さんが常に教える「ボギーはしょうがない。バーディーを取れるプレーをしてこい」の言葉通り、2日間の大会で計5バーディーを奪う活躍が優勝の原動力だった。
また、暮も押し迫った今年最後のトーナメントでも優勝。初日からコースレコードを叩きだし、2位に6打差をつけてのスタートなのに、最終日は6番過ぎから突然ペースが崩れだした。危ない場面もあったが、持ちこたえて2打差で引き離し、有終の美で2009年を飾ることができたのだった。同大会には、韓国からのアカデミーチームが優勝争奪に来ていたが、そこを抑えての栄冠だった。えいみは「この調子を2010年も繋げていきたい」と、今年の初夢を描いている。